Reviewレビュー
“信念”が性欲に負けるまで。主婦4人の本音を収めた359分
- セックスレス主婦4人の相談から始まる、面接セラピー形式の熟女もの
- 溜池ゴロー監督の背徳ドラマ・心理描写好きに刺さる
- 359分・686円。宮根京子の“左曲がり”執着が白眉
“理由のある浮気”。この作品が刺さるのは、心理を追いたい人
この作品の入り口は、セックスでも撮影でもなく「相談」だ。
セックスレスや欲求不満を抱えた主婦が溜池監督のもとを訪れ、信念と欲望の狭間を語る。そこからセラピーと称して、少しずつ線を越えていく。
出演名義は宮根京子さんだが、公式紹介によれば4人の主婦の“相談”を収録した章立て。46歳あやこさんの「浮気は絶対にダメ」、41歳京子さんの「家族に迷惑をかけない浮気は許される」など、信念が先に用意されている。
ただの熟女ものではなく、“理由のある背徳”ものだ。
自己正当化の言葉に感情移入できる人ほど、深く楽しめるはず。
宮根京子の“左曲がり”執着と人生初中イキ。4つの章の山場
いちばんの押しは宮根京子さんの章。「左曲がりのペニス」への執着が報われるまでを、涙ごと見届けたい。
宮根京子:21歳の絶頂をくれた“左曲がり”を、もう一度
屋根職人の夫とのセックスレスが続く41歳。彼女が求めるのは、初めての絶頂をくれた元カレの「左曲がりのペニス」だ。
念願の形状を目の前にして涙する場面から、バックで挿入された瞬間の「こ、これ…です」まで、描写の解像度が違う。
「舐め方一緒」「それ好き」。
騎乗位で脳がバグり、舌上でフィニッシュ。個人的に、この章が本作の山だと思う。
中川百合子:34歳にして、人生初の中イキ
タワマン主婦・百合子さんは「中でイッたことがないから満たされないのでは」と仮説を立てて訪問。
目隠しと耳吐息で感度を高められ、ついに人生初の中イキへ。目標が明確なぶん、到達の瞬間の説得力が違う。
佐藤あやこ・城島陽子:信念と喪失、2つの背徳
46歳のあやこさんは10年ぶりの男性器を前に、「これは社会科見学で浮気ではない」と自分に言い聞かせる。
49歳の陽子さんは突然消えた年下青年の記憶を塗り替えるため、「私の記憶を全部塗り替えて」と絶叫。潮吹きまで到達する。
686円・359分は破格。ただし数字はまだ静かな作品
359分・686円。4話分の物語が入ってこの価格は、コスパで文句のつけようがない。
一方でお気に入り登録は5人。評価の数字がまだほぼ無く、事前の評判で判断する材料は少ない。
まだ誰も知らない、ということでもある。
面接とカウンセリングの比重が高く、即ヌキ派には好みが分かれる点も正直なところ。
良い点
- 359分・686円のコスパ
- 4人の動機が明確で感情移入しやすい
- 宮根京子の反応のリアルさ
惜しい点
- お気に入り5人で評判の数字がまだ少ない
- 面接パート中心で即ヌキ派は好みが分かれる
安さで買って、物語で驚く。それがこの作品の買い方だと、僕は思う。
“左曲がり”に共感できるかで決まる。宮根京子と4人の主婦が刺さる人
- 溜池ゴローの熟女ものを追っている人
- セックスレス主婦の心理と背徳感を重視する人
- 「中イキ」「左曲がり」など具体性のあるこだわりを見たい人
- 長編を安く、コスパで選びたい人
最後にひとつだけ。宮根京子さんの章がどう着地するのか、その山場はここでは書き切らない。
信念が折れる瞬間は、サンプルで確かめてほしい。
公開 2026.11.06















